ミルコ・クロコップ


格闘を極限まで突き詰めると「殺し合い」になると思います。
勿論本当に殺し合う訳には行かないし、ルールの上での競技なので全く異質ではありますが、
リングなどで相手と対峙した際にそれくらいの覚悟をもてるようでないと本当の強さは望めないような気がします。

戦争体験を賛美する気はないのですが、こと格闘技を生業とする以上
彼にとってそれはプラスに作用していると思います。
格闘家として「本物」のオーラを感じます。
それに付いては賛否両論あっていいと思うのですが、自分はミルコのそこに最大の魅力を感じます。
真の戦士のみが持つ凄み、迫力…
それを体現できているファイターは少ないと思います。

ミルコのハイキックはピーター・アーツのそれとは全く異質な印象を受けます。(ピーターのコラム参照)
イメージとしては日本刀で斬り付けるような…
ハイに限らず、ミルコの放つ打撃にはすべてそのような印象があります。
その破壊力をみて結果論的に言うのではなく、放たれる前の間合いやそのスピード…
結果それが有効打にならなかった場合でさえも、真剣での斬り合いを連想させます。

近い将来、よりコンプリートファイターに近付いたミルコが、
流れるようにサブミッションを決められるようになっていたとしても、
やはり彼の魅力はその打撃にあることでしょう。

そして、ストイックでありすぎるが故に誤解を受けやすい彼の言動も、
多くの「アンチ」を生み出す反面ファンにはたまらない魅力になっています。
正直ファンサービスもいい方ではありません。
そんな部分でさえ、徹底することにより「かっこいい」と思わせてしまっています。

やはり、全ての「リアル・ファイター」をリスペクトする中で
真のリアルを感じる彼には最大限のリスペクトをしています。

crocop.tk,mirko-crocop.com(NOKAUT),cro-copd.tk

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